読んだ気になる「7つの習慣」連載その2です。今回は、7つの習慣の構成についてです。
人格主義
著者のコヴィー氏によれば、本当の成功のためには「人格主義」の発想に基づいて自分を変えることが必要であると言います。
これは土壌を育て、水をやり、樹木を根から育てるような発想で、自分を成長させる考え方です。うわべだけのスキルやテクニックを磨くことは、短絡的、表面的成功を得ることしかできません。そういう人は仕事では活躍できても、その他の面ではボロが出てしまうことが多くなります。
真の成功のためには、誠実さや人柄を磨くことで信頼を築く事、根本的な根っこの部分を育てることが重要です。
人格を育てれば、根がしっかりとはられるため、人生のあらゆる場面で良い結果を引き寄せることができます。
習慣化
人はすぐには変われません。手順を踏んだプロセスが必要です。
スポーツでいきなり難度の高い技を披露できる人は居ません。毎日少しずつ練習を積み重ね、徐々に上達していきます。同じように、自分の行動を改善するためのプロセスを何度も練習してて、問題を解決する力を付けていきます。
このプロセスを習慣化することで、周囲と深い信頼関係が築かれていきます。7つの習慣は、このように習慣化すべき7つのアドバイスから構成されています。
2段階の成功と成長
コヴィー氏は7つの習慣を下の図のように2段階の成功と成長に分けています。
(「まんがと図解で分かる7つの習慣」より)
人間は生まれたときは誰かに依存した存在です。誰かに頼らないと生きていけません。それが成長するに従って、自立した存在になります。
しかし、「自立」とは名ばかりの人が多いのが事実です。単に経済的に自立しているだけでは、真の自立とは言えません。
依存の段階では、「あなた」というパラダイムを持っています。「あなた」が私を世話する、「あなた」がやってくれないとダメだ、結果が出ないのは「あなた」のせいだ、ということです。何でも他人のせいにして状況が変わるのを待っているだけの人は、自立したとは言えません。
これが自立に至ると、「私」になります。「私」の責任だ、「私」が結果を出す、「私」は選択できるということです。コヴィー氏は自立を手に入れることを「私的成功」とし、そのために必要なのは第1~第3の習慣としています。
さらに相互依存まで成長すると、「私たち」というパラダイムになります。「私たち」はできる、「私たち」は協力する。より大きな困難に対し、協力してすばらしい結果を得ることができます。相互依存に至ることができると「公的成功」で、そのために必要なのは第4~第6の習慣です。
そして高めた自分を肉体、精神、知性、社会・情緒の面から磨き上げていくプロセスが第7の習慣です。
まとめ
コヴィー氏が言うような自立という概念には、当たり前ながら到達できていませんでした。「成功」とは「失敗しないこと」で、失敗することを恐れながら生きてきたと思います。
もっと大きな視点を持たないといけません。パラダイムシフトが必要ですね。
休職がいい機会だったと思います。これを機に、生まれ変わったつもりでこれからの日々を過ごしていきたいと思います。
次回は第1の習慣「主体性を発揮する」についてまとめてみます。
その3→「7つの習慣」その3 第1の習慣:主体性を発揮する