読んだ気になる「7つの習慣」連載その3です。今回は、7つの習慣の1つめ、「主体性を発揮する」についてです。
主体性とは何か
コヴィー氏によれば、「人間として自分の人生に対する責任を取ること」とあります。人は嫌なことがあると、「自分が悪いんじゃない、~のせいだ」と他人や環境のせいにしがちです。
しかし、そう考えた時点で、問題は停止してしまいます。状況は何も変わらず、延々と続く問題の中で苦しむだけです。
環境に流されることなく、自分で「選択」して行動する。これを意識するだけでも日々の行動の意義が変わってきます。
「影響の輪」を意識する
主体的に行動するために必要なのは、「自分の行動が周りにどんな影響を与えるのか」をきちんと理解する事が必要です。
そこで役立つ考え方が、「関心の輪」と「影響の輪」です。関心の輪とは、自分の関心の範囲のことです。それに対して、影響の輪は関心がある物の中で、自分が直接影響できる範囲のことです。例えば、過去の体験や天気は関心の輪に入りますが、影響の輪には入りません。一方で、人間関係、勤務態度、家庭生活は影響の輪に入ります。
普段の生活で、自分ではどうにもならないことに思い悩み、時間やエネルギーを使ってしまっていることはよくあると思います。しかし、それは「影響の輪」の外にあることです。
そうではなく、自分が変えていけることにエネルギーを使った方が、状況を変えていけるきっかけになります。
「影響の輪」を広げていく
影響の輪は、自分で広げていくことができます。自分で意識して行動を選択(=主体的に行動)し、周囲に働きかけて行くことで、自分の影響力が少しずつ大きくなっていくからです。
小さなことから始める
主体的に行動しても、必ずしも望む結果が得られるわけではありません。それでも、できることは自分で行動することだけです。なぜその結果を招いたのかを考え、間違えがあれば修正し、行動し続けることで、徐々に影響の輪を広げていくのが大切です。
そのためには、小さな約束や目標をクリアすることから始めましょう。
早起きをする、何事も人のせいにしない、毎日ストレッチをするなど、小さなことをまずは30日間続けてみましょう。
裁く人より光を与える人になり、批判者より模範になる。問題を作り出す人ではなく、問題の解決に貢献する人になる。(p120)
まとめ
どうしても自分の思うとおりにならない。そういうことは良くあります。
大抵の場合、そこで思考停止してしまいます。しかし、この本を読んで、自分の中から外へ影響を与えるように、意識して行動をしていくことで、何かしらできるのかもしれないと思うようになりました。
常に主体性を持って日々生活することで、より良い人生を送りたいですね。
その4→「7つの習慣」その4 第2の習慣:目的を持って始める