読んだ気になる「7つの習慣」連載その4です。今回は、7つの習慣の2つめ、「目的を持って始める」です。
新しい人生の脚本
「人生は筋書きの無いドラマ」と言われると思います。しかし、実際は他人から与えられたものによって形成されていることが多くあります。親、友人、先生、テレビ、ネットの口コミ・・・。そういうものによって脚本が作成され、その通りに行動してしまう。
そのため、この脚本を書き直すためのプロセスが必要になります。自分の実行している脚本は自分の奥底に眠る価値観に基づいているものでなく、意図的に選択したものでもなく、周りの状況や他の人にゆだねた結果だと気づくことです。
自分がどういう人間なのかを自覚し、想像力で自分の将来の姿をイメージし、良心によって道を踏み外すことなく歩む。この3つの力が、自らの脚本を書き直す力を与えてくれるとされています。
3つの力で自分自身を見つめ、人生の目的を明確にしてから行動することが大切です。
自分の原則を知る
自分の生活で何を中心に置くか、そう聞かれると、お金、仕事、遊びなどをイメージすると思います。中心に置いたものによって、人の行動は変わってきます。そして、多くの人は周りの生活環境の様々な要因に強い影響を受け、中心がコロコロ変わってしまいます。
自分の中心が繰り返し変えていくと、生活の浮き沈みはジェットコースターのようになってしまいます。一貫した方向性がなく、継続的に頼れる知恵も無く、力の根源は不安定です。
中心に置くべきは「原則」だとコヴィー氏は言います。原則とは、他人や物事に影響されてぶれることがない、基本の考え方です。これは「構成であること」「誠実であること」「人に貢献すること」など、自分が大切にしたい強い価値観のことです。
原則を中心に持ち、それに照らして行動を選択する。そうすれば、生活のあらゆる側面において一貫性が保たれ、主体性を発揮することができるのです。
ミッション・ステートメントを書く
ミッションとは使命、ステートメントとは宣言です。ミッション・ステートメントを書くとは、自分の人生では何が大切で、自分がどうなりたいかを宣言することです。
最初は簡単な一言でもかまいません。そこから、夫・妻、父親・母親、部下・上司など、様々な生活の場面における自分の役割を書き出し、それぞれに目標を設定します。そしてどんな場面でもそれに基づき一貫した振る舞いをするのです。
まずは書き始めてみましょう。そして、ミッション・ステートメントに基づいた行動を心がけ、定期的に見直して、少しずつ作り上げていきましょう。
まとめ
自分の中心なんて、考えたことはありませんでした。日々の生活は、常に足下だけを見て状況に対応するだけ、という感じでした。まずはミッション・ステートメントを書き出すことから始めようと思います。
その5→「7つの習慣」その5 第3の習慣:重要事項を優先する