読んだ気になる「7つの習慣」連載その6です。今回は、7つの習慣の4つめ、「Win-Winを考える」です。
- 「7つの習慣」その1 ベースとなる考え方
- 「7つの習慣」その2 人生には2つの成功がある
- 「7つの習慣」その3 第1の習慣:主体性を発揮する
- 「7つの習慣」その4 第2の習慣:目的を持って始める
- 「7つの習慣」その5 第3の習慣:重要事項を優先する
人間関係を充実させる「信頼残高」を増やす
第4の習慣からは、その2で書いた二つの成功の後半「公的成功」への習慣です。つまりは人間関係に対することです。
交渉術や会話術といった小手先のテクニックは、短期的には効果を現すかもしれませんが、人生の充実のためには長期的な関係を構築する必要があります。
そのために大切なのは「信頼残高」です。友人との約束を守ったり、小さな心遣いをしたりすれば、信頼残高は増えます。逆に無礼な振る舞いや不誠実な態度を取れば、信頼残高は減ります。
人間関係を充実させるためには、この新ライン残高の預け入れが大切です。
コヴィー氏は信頼残高を増やす6つの方法を挙げています。
- 相手の価値観・重視していることを理解する
- 小さな心遣いや礼儀を大切にする
- 約束を守る
- お互いが期待することを明確にする
- 誠実さを示す
- 過ちは誠意を持って謝る
どれも難しいことではありませんが、実践するには常に意識していなければならないと思います。
Win-Winを求める
学校では常に成績で順位が付けられ、ビジネスでは「相手を蹴落として自分が勝つ」という「Win-Lose」の考え方が蔓延しています。これは生まれたときから受けた脚本付けなので、ある意味仕方がありません。
逆に、自分はどうなっても良いから相手をそのまま受け入れてしまう「Lose-Win」というパラダイムもあります。場合によっては、うまく作用することもあります。しかし、自分の人生として考えれば、常に自分を抑圧し、相手のいいなりになり続けることはできるでしょうか。
Win-Winは、どちらか片方が優勢な案でなく、両者が納得する第3案が存在することを信じ、発見することです。相手の立場を十分に理解し、双方が納得できる案を提案することです。そのためには相手に主張するための勇気と、思いやりを持つ必要があります。
そして、どうしてもWin-Winが難しい場合、「No Deal(取引をしない)」という選択肢をとることも必要です。一方が不満な取引は、長期的には相互に不信を招いて、互いの信頼算だkを減らしてしまいます。
自分がWin-Win以外の取引をしようとしていないか、常に意識して行動することが大切です。
まとめ
これまでの自分は会社の業績を上げるため、常に結果を出し続けることだけを考えて仕事をしてきました。Lose-Winのパラダイムに縛られていたのだと思います。
人間関係においては、自分の考えが正しいと信じ、それを押しつけようとするWin-Loseのパラダイムで接してきたような気がします。
今抱えている問題も、こういった考え方を変えることで、解決できる方法が見つかるかもしれません。意識してみたいと思います。
その7→「7つの習慣」その7 第5の習慣:理解してから理解される