以前の記事で、本を自炊する際に使っている道具と手順をご紹介しました。今回は、それを読む端末についてご紹介です。
それはソニーが出している「Reader PRS-350」というものです。kindleがでるかどうかと騒がれている状況ですが、なぜお勧めなのか、ポイントをあげていきます。
1.手ごろな価格
現在amazonでは9000円を切っています。より上位のモデルでは、画面サイズが少し大きかったり、無線LANや3G通信を内蔵しているのですが、これはUSB接続でPCから転送して読むだけです。その分価格が抑えられています。
通信機能が内蔵されていると、端末で直接専用ストアにアクセスして本を買えるのですが、後述の通り画面書き換えが遅いので、快適ではないと思います。自炊しない場合はPCで買って転送するので十分だと思います。
2.見やすいディスプレイ
ディスプレイは液晶では無く、電子ペーパーです。これが非常に見やすく、長時間見ていても疲れにくいです。紙の質感とほとんど同じ。代わりに書き換え速度が遅い、暗い場所では見えないというデメリットもあるのですが、本はそんなにぱらぱらめくるわけでもないですし、読書するような場所は明るいですよね。
ホーム画面。直前まで読んだ本と、書籍3冊、一覧へのリンクが表示されます。
本文表示。どうでしょう?見やすくないですか。
図もこの通りキレイに表示されます。
※表示している書籍は後述の「いきなりPDF for 自炊」で変換したものです。
3.手頃なサイズと重さ
サイズは文庫本サイズで重さは155gです。実際に本を読んでいるとの同じ感覚で持てます。
4.長時間駆動
電子ペーパーは表示書き換えの時だけ電力を消費します。約1万ページ送りが可能で、300ページの書籍なら約30冊ほどになります。
専用ストアについて
自炊しない場合は、専用のReaderStoreか、紀伊國屋書店BookWeb(こちらは一部書籍で対応していないものもあり)で購入することもできます。ただ、ほとんどの本は紙の本と同じ値段で、個人的にはちょっともにょります。それとまだまだラインナップが充実していない印象です。
まとめ
実際にタブレットで読むのと比べてみて、電子ペーパーの方が読みやすいと思います。タブレットだと他にもWEBを見たりできるので、余計な邪魔(?)が入るのもマイナスですね。値段的に手頃なので、もし自炊を始めてみようと思った方にはお勧めの端末です。
Reader用にPDFを加工してくれるソフトウェア
ソースネクストが先日「いきなりPDF for 自炊」というソフトを発売しました。これは端末に合わせてサイズを最適化したり、余白をトリミングしてくれるものです。ファイルサイズを小さくすれば画面書き換えのスピードが上がり、余白が無くなると文字が大きくなるので非常に読みやすくなります。
いきなりPDF for 自炊|パソコンソフト:電子書籍 最適化|ソースネクスト総合サイト |
6/30までの期間限定で、ダウンロード版は5980円、さらに1000円引き券もプレゼントされて4980円で買えました。興味ある方は是非。
ちなみに、解像度変換はReaderだと縮小しても問題無く読めるのですが、iPadとかAndroidタブレットで読む場合は縮小しない方がキレイに見えました。これも電子ペーパーの利点なのかもしれません。