スタバで無料の無線LANサービスが始まりました。「at_STARBUCKS_Wi2」というサービス、利用してみました。
利用方法
利用には、事前にインターネットが使える環境で登録をしておく必要があります。以下のページでメールアドレスとパスワードを登録すればOKです。
ご利用方法|at_STARBUCKS_Wi2 |
今回利用したのは、新宿ダイアンビル店です。
新宿ダイアンビル店 | スターバックス コーヒー ジャパン |
店舗で無線LANの検索をすると、「at_STARBUCKS_Wi2」という名前のアクセスポイントが見つかりますので、それに接続します。
暗号化はされていないので、そのまま接続できます。接続完了後、「追加のログオンが必要です」とメッセージが出るので、ブラウザを開いて適当なページへアクセスしようとすると、ログイン画面が出ます。
ここで、事前に登録したメールアドレスとパスワードでログインします(この画面はSSLで暗号化されているので心配いりません)。
ログインが完了すると、あとは好きな場所へアクセスできます。
速度測定したところ、下り2Mbpsほどでした。他にもつ買っている人がいたのかもしれません。
無線LANのセキュリティについて知っておくべきこと
さて、「暗号化されていないと危ないのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、基本的に無線LANサービスはどの会社の物を使っていても通信が見られていると思っておいた方がいいです。「WEPで暗号化しているから安全」というわけでは決してありません。
携帯各社やWi2 300などのサービスでは暗号化キーを指定されますが、それは全員が同じキーを使っています。なので、キーを知っている人なら誰でも通信の内容を見ることができます。(※)
じゃあ無線LANサービスなんて使い物にならないんじゃと思われるかもしれませんが、各種SNSやGmail、通販サイトなどは、より上位のレイヤ(これはOSI参照モデルを知っていると分かるのですがとりあえず割愛)であるHTTPのレベルで暗号化されています。よって、無線LANの通信内容を見ても、その中身は解読できません。つまり、URLがhttps://~で始まっているのであれば、情報漏えいの心配はありません。
気をつけなければならないのは、Beckyなどのメールソフトを使っていて、通信方式に素のPOP3やSMTPを使っている場合です。このときは通信が暗号化されていないため、内容がダダ漏れになってしまいます。POP3 over SSL、SMTP over SSLを使っていれば大丈夫ですが、心配であれば公衆無線LANではメールソフトによる送受信は止めた方がいいでしょう。
※唯一例外なのは、IEEE802.1xで認証を行っている場合です。認証時にクライアント毎に個別の暗号化キーを配布できるため、傍受できません。が、この方式を提供しているのはフレッツスポットくらい(高セキュリティプラン→こちら参照)だと思います。IEEE802.1xについてはこちらが詳しいです。
まとめ
事前登録だけで無料でインターネットに接続でき、設定も簡単なので、ノマドワーカーの方や、ドヤ顔でMacBookAirを立ち上げてノマド気取りをしたい方には嬉しいサービスだと思います。電源を利用できる店舗であれば無敵ですね。電源利用可否を調べるには、以下のサイトがおすすめです。
モバイラーズオアシス-街の電源検索サイト |
2013/05/10 追記
携帯各社の無線LANサービスでは、その後EAP-SIM認証を用いたWPA2による無線区間の暗号化に順次対応しており、従来の「同一のWEPキーを設定しておき、ブラウザで認証する」方式よりもセキュリティが高くなっています。ですが、全てのアクセスポイントで利用できるわけじゃないようなので、上記の注意はしておいた方が良さそうです。(セキュリティ云々より、認証の自動化と高速化の方がウェイトが高いと思われます。)