猫と一緒にガジェットライフ♪ムチャ(@mutoj_rdm821)です。
先日更生手続終結が発表されたウィルコムが、本日新製品・新サービスの発表会を行いました。単独で発表会を行うのは久しぶりじゃないでしょうか。
おそらく多くのウィルコム好きガジェッターが待ち望んでいた、「PHSデータ通信のできるスマホ」がやっと登場しました。しかもW-ZERO3シリーズを作っていたシャープから、名前も「AQUOS PHONE es」と、かつての名機「W-ZERO3[es]」や「Advancced/W-ZERO3[es]」を思わせます(読み方はエスではなくイーエスのようですが)。
各メディアに詳細は載っているので、ごくごく個人的な視点でまとめてみます。
PHS+3G通信対応 「AQUOS PHONE es WX04SH」
以前出ていたDIGNO DUALではPHSのデータ通信はできませんでしたが、これはPHSデータ通信にも対応(最大400kbps)しています。
たかが400kbps、されど400kbps。今MVNO各社が提供している格安SIMは100~200kbpsです。しかもテザリングでPHSデータ通信も利用できるとのこと。
同時に発表された新プランの「ウィルコムプランLite」は1GBまで(超過後は128kbpsへ速度制限)の3G/PHSデータ通信が月2980円で使えますが、制限を超えたらPHSにすればいいわけです。
(PHSのデータ通信も1GBにカウントされるとのこと。ただ、PHSは速度制限されないと思うのですが・・・これは未確認です)。→ケータイWatchに「このPHSのデータ通信は、料金プランにおける通信速度制限の対象外となる。」と追記されました。
まあウィルコムプランGでは完全無料でPHSデータ通信が使えたので、それに比べると決して安くは無いのですが、おそらく現在はスカスカであろうPHS回線が使えるのは大きいんじゃないかと思います。
端末のスペックはAndroid4.1、チップセットは1.5GHzデュアルコアCPU搭載の「MSM8260A」、ディスプレイはフルワイドVGA表示(480×854ピクセル)と、メモリ1GB、ストレージ8GB(microSDHCあり)と一昔前の感じですが、防水、おサイフ、ワンセグ、赤外線とこちらは必要十分です。
発売日は2013年9月中旬予定です。
PHS+3G通信に対応したコンパクトなスマートフォン「AQUOS PHONE es WX04SH」 - ITmedia Mobile |
2013/07/08 追記。ITmediaで解説記事が公開。「ただしテザリングはPHS回線しか対応しておらず、3G通信でテザリングを利用することはできない。」とのこと。なんでやねん!
写真で解説する「AQUOS PHONE es WX04SH」 - ITmedia Mobile |
スマホを子機にしてしまうという新発想 「だれとでも定額パス」
ウィルコムが提供しているだれとでも定額は、月980円で10分までの通話がどこへ掛けても無料のオプションサービスです(月500回まで)。
これを最大限に活かす端末・・・というか、カード型デバイスが「だれとでも定額パス」です。
厚さ5.45ミリで約32グラムと薄型軽量で、連続通話時間は約3.5時間、連続待受時間は約250時間です。
どうやって使うかというと、スマホ(Androidのみだそう)に専用アプリを入れて電話をかけると、Bluetoothでこの端末を経由して発信することができます。アプリからはPHSと3G(スマホ自身)を切り替えることができるようになっています。
スマホを親機として使うヘッドセットというのはたくさんありますが、スマホを子機にしてしまうというこの発想はすごい!これならだれとでも定額パスをカバンに入れたまま、無料通話の恩恵を受けることができます。
料金は専用プランが用意され、基本料490円+だれとでも定額980円の1470円です(但し3年間の契約期間となり、期間中の解約は9975円がかかる)。
ちなみにウィルコムの電話へは通話無料になるという恩恵もあります。
現在PHSとスマホの2台持ちしている方は、PHSをこれに変更すれば、料金が少し安くなって荷物も軽くなりますね。発売は7月下旬の予定です。
Androidスマホと併用すれば月々の1470円で通話料が定額になる「だれとでも定額パス」速攻フォトレビュー - GIGAZINE |
2013/07/04 21:37更新 iOSに対応できない理由がケータイWatchに追加されてました。対応の可能性はあるようですね。
スマートフォンとはBluetoothで接続されるが、専用の通話アプリと「だれとでも定額パス」の間は、独自に開発されたプロファイル「PVP」(PHS Voice Profile)を使用する。この独自プロファイルは、スマートフォンがBluetoothヘッドセットに相当するという、通常とは逆の関係で接続される仕組みや、PHSの音声通話に対応するためのもの。Androidアプリではこの独自プロファイルに対応できたものの、iOSアプリでは対応できなかったため、iOS版アプリの提供は見送られている。
なお、7月4日に開催の発表会で展示された「だれとでも定額パス」の説明員によれば、独自プロファイルの実装などの問題が解決すれば、iOS版アプリも開発を行いたいとコメントしていた。
AXGPにも対応したフラグシップ 「DIGNO DUAL 2 WX10K」
PHS通話とSoftBank 4G(AXGP)および3Gでのデータ通信が可能なスマートフォンです。前機種では3Gは1.5GHz帯のULTRA SPEEDだけでしたが、今回は最大76MbpsのAXGPに加え、3Gは900MHz、2.1GHzにも対応しています。
(GSMも3バンド対応しているので、デュアルどころか合計8バンド・・・!!)
スペックはAndroid4.2、1.5GHzデュアルコアのMSM8960、4.7インチのHD(720×1280ピクセル)TFT液晶、メモリ1.5GB、ストレージ16GB(microSDXCスロットあり)、防水防塵、おサイフ、ワンセグ、赤外線と、最新のスマホに比べるとちょっと落ちるくらいです。
前機種では非対応だったテザリングにも対応(そうだったんだ・・・)。
残念ながらPHSデータ通信には非対応ですが、これならメイン端末として1台でも運用できるレベルだと思います。発売日は7/18ともうすぐですね。
振り込め詐欺やしつこい勧誘などを防ぐ 「迷惑電話チェッカーWX07A」
一瞬「いるの?」と思ったのですが、なるほど振り込め詐欺等を防ぐために有効なのですね。ウィルコムでは実証実験も行うようです。
固定電話の前にこれを設置することで、PHS回線からブラックリストを受信し、迷惑電話をブロックする装置です。3色に光るランプが付いており、青:許可登録した番号、黄:未登録の番号、赤:ブラックリストに載っている番号と着信時に分かるようになっています。
専用の料金プランは、基本料210円+オプション料金490円で月700円。このオプションが何かは書かれていなくてよくわかりません・・・。新規・機種変の事務手数料は無料、別途ウィルコム回線を持っていると基本料が割り引き、2013年9月までは基本料は取られないようです。3年契約なのはおきまりですね。
実家の両親向けに付けてあげると安心かもしれませんね。
新生ウィルコムに期待
(ウィルコムとしては)かなり力の入った発表だったと思います。キャンペーンとして、ウィルコムプランLiteは6ヶ月間パケット定額料2980円が1980円、ウィルコムプランD+は2年間パケット定額料5985円が5460円になります。(終了期間未定)
また、両プランを7/31までに契約すると、契約事務手数料がキャッシュバックされます。
もう1台無料キャンペーンも引き続き行われています。
DIGNO DUAL2は既にウィルコム公式のネットショップで予約を受け付けています。だれとでも定額を使えば、今よりも料金を抑えられるかもしれませんよ。
既にストラップフォン2をもてあましている自分としては、だれとでも定額パスもDIGNO DUAL2も食指が動かないのですが、AQUOS PHONE esはPHSデータ通信もできるということで、発売されたら買ってしまいそうです(;´∀`)