猫と一緒にガジェットライフ♪ムチャ(@mutoj_rdm821)です。
ワールドウォッチフェア2013レポートその4は、海外ブランドのうちOMEGA(オメガ)、Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)、TAG Heuer(タグ・ホイヤー)の腕時計を取りあげます。
OMEGAは有名でしょうが、他の2つは初めて聞く方もいらっしゃるでしょうか。どちらも腕時計メーカーの中では有名で、特にVacheron Constantiは高級腕時計を多く出しています。
それでは行きましょう!
【注意事項】
- 写真はブースの方に許可をいただいて撮影しました。いきなり撮ってはいけません。
- 選んだ時計は個人的に趣味で偏っています。「なんでアレがないんだ」という苦情は受け付けません。(これもオススメ!という意見は大歓迎です。)
- 腕時計にものすごく詳しいわけではありません。ツッコミは歓迎します。
- 撮影状況も腕もあまり良くありませんので、写真写りに関してはご容赦ください。
- DSC-RX100M2で撮影。長辺2048ピクセルに縮小。全てクリックで拡大します。
OMEGA(オメガ)
OMEGAと言えば、初めて月面に降り立った腕時計だったり、オリンピックなどの多数のスポーツ大会の時計を担当しているので有名だと思います。
Speedmaster Moonwatch ”DARK SIDE OF THE MOON”
OMEGAの代表的なモデル「スピードマスター」の特別バージョンです。バーゼルワールド2013で発表され、秋発売予定になっています。
暗くて分からないと思いますが(すみません・・・)、ケースはセラミックス製で非常に軽くなっています。通常のステンレススチールと比較して加工が難しく、行程がものすごく多いそうです。
”DARK SIDE OF THE MOON”は、太陽の光が当たらない”月の裏側”をイメージしてデザインされており、全体的に落ち着いた黒を中心とした作りになっています。
個人的には、クロノグラフはごちゃごちゃしていてあまり好みでは無いのですが、この時計はそれほどうるさくなく、これならいいな~と思わせるデザインでした。
そういえば裏面を撮るのを忘れていました・・・。もちろんシースルーバックでムーブメントが見えるようになっています。
側面。
気になるお値段は1,102,500円です。まあ手が出る値段では無いですね(;´∀`)
オメガ・ウォッチ: BASELWORLD 2013 - The Speedmaster in black ceramic “Dark Side of the Moon”
DE VILLE TOURBILLON CO-AXIAL LIMITED EDITION 38.7 MM(Central Tourbillon?)
DE VILLE(デ・ヴィル)はフランス語で「街角」との意味です。OMEGAの中ではファッション製の高いシリーズになっています。
ここでTOURBILLON (トゥールビヨン)について解説が必要ですね。
機械式時計は部品精度の限界により重力の影響を受け、具体的には12時を上にしたときと6時を上にしたときで時を刻む速度が変わってしまいます。TOURBILLONはこれを解決するために、時計の心臓部分を常に回転させて姿勢差を平均化する機構です。当然ながら非常に複雑な機構になるため、価格は跳ね上がります(大抵1000万を超えます)。
さて、このモデルはCentral Tourbillon(正式なモデル名が分からず、英語の公式サイトでは表題のような名前でした)という名の通り、中央にTOURBILLON が配置されています。普通TOURBILLON というと時計下部だったり中央以外に配置されるのですが、OMEGAの高い技術力により中央配置を実現したそうです。
この中央の部分が1分で1回転します。全面シースルーで、中の構造がはっきり分かるようになっています。
ケースはプラチナです。ピンクゴールドの物は日本語の記事があるのですが、このLIMITED EDITIONの方は見つかりませんでした。
TOURBILLONの動きを動画に収めてきたのでご覧下さい。
一体どういう構造になっているのか、想像が付きません。
お値段はなんと27,930,000円です。日本にこの1本しか無いそうです。
Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)
スイスのジュネーヴを本拠地とする時計メーカーです。PATEK PHILIPPE(パテック・フィリップ)、AUDEMARS PIGUET(オーデマ・ピゲ)と共に世界三大高級時計メーカーの一つとして数えられているそうです。
Historiques American 1921 82035/000R-9359
新しいモデルでは無いのですが、特徴的だったので写真を撮らせてもらいました。見ての通り、斜めに傾いています。車の運転中にハンドルを握ったままでも見やすい時計が欲しいというリクエストから生まれたそうです。
ケースは18Kピンクゴールドです。
ヒストリーク・アメリカン 1921 82035/000R-9359 - Vacheron Constantin
お値段は3,171,000円。楽天に中古で1本だけありました。
PATRIMONY TRADITIONNELLE CHRONOGRAPH PERPETUAL CALENDAR 47292/000P9590
パトリモニーというシリーズの中で、クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズを搭載した複雑機構の時計です。
ムーンフェイズは月齢を示す機構です。パーペチュアルカレンダーはCITIZEN編でも書いたとおり、月の日にちや閏年まで考慮して、一度合わせればずっと日付が正しく表示される機構です。
複雑な機構を積めば積むほど価格も跳ね上がります。
ケース素材はプラチナ950です。
シースルーバックでムーブメントが見えます。複雑な機構の動きが楽しめるのが機械式の醍醐味です。
お値段は13,650,000円。ため息が出ますね。
パトリモニー・トラディショナル・クロノグラフ・パーペチュアルカレンダー 47292/000P-9590 - Vacheron Constantin
TAG Heuer(タグホイヤー)
設立当初からストップウオッチや、クロノグラフといったスポーツウオッチの開発に力を注いでいるメーカーです。
CARRERA CARBON 1887 CONCEPT CHRONOGRAPH
F1界や航空宇宙産業で率先して採用されている同じ最新式のカーボン複合材製で作られている時計です。そのためものすごく軽いです。実際持ってみたところ、驚くほどの軽さでした。
まだサンプルで仕上げが粗いとのことでした。写真で質感が伝わるか分かりませんが、メタリックと言うよりは、カーボン繊維が見える感じです。
もちろんシースルーバックです。
これもクロノグラフにしては落ち着いたデザインなので、これならいいかなという感じでした。
お値段は1,417,500円(予価)とのこと。
CARRERA
MIKROPENDULUM
機械式時計はひげゼンマイで動くのが常識なのですが、これはそれを覆すひげゼンマイ不要の「ペンデュラム機構」を搭載した時計です。磁石を用いた「磁性振動子」を調速機能とする機構です。
2010年に発表した際には誰もが無理と言っていたそうですが、研究に研究を重ねて製品化することができたと、ブースの方が熱く語っていました。
ケースはチタンです。
シースルーバックです。通常の自動巻機械式時計と同じようにローターが付いています。詳しい原理は分からないのですが、ペンデュラム機構の最初の起動には別途エネルギーが必要で、それを蓄えるための機構らしいです。
さてこの時計、精度は機械式と同等で、TAG Heuerのお家芸である1/100秒の計測ができるクロノグラフを備えています。驚くのはその動きで、なんと長針が1秒で1回転します。相当なパワーが必要なはず。
ベゼルには100までのメモリが刻んであるため、長針がそのまま1/100秒を指します。
その驚きの動きを動画でご覧下さい。
価格は4,200,000円です。
まとめ
海外ブランド編その1をお送りしました。写真NGのメーカーもあって全部紹介しきれないのが残念なところです。
なんとなくの印象ですが、写真OKのメーカーはブースの方の対応も非常に良く、買う意志の全く無い普通の人(自分)にも丁寧に解説してくれました。ホームページも日本語版が用意されていたり、日本語Twitterアカウントがあったりします。
海外ブランドはその2としてあと4ブランドを別記事にてお送りしたいと思います。
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