猫と一緒にガジェットライフ♪ムチャです。
今回ご紹介するのは、「文系女子だけど新卒でSEやってます」という本です。
内容はコミックエッセイで、堅苦しくなくあっさり読めます。ですが最後にとても大切なことが書かれていたので、記事にしようと思いました。
元SEでうつ病により退職し、今は再びSEとして社会復帰を目指しているところであまり偉そうなことも言えませんが、よろしければおつきあいくださいませ。
初プロジェクトがいきなり炎上
物語は、著者のしま子さんが就職活動をスタートするところから始まります。どのようないきさつでSEを目指すことになったのかが語られます。
そして入社後初プロジェクトがいきなり炎上!
致命的なバグのため1ヶ月半の成果が水の泡、さらに営業さんの無茶振りで、増員しつつ納期までに間に合わせようと奮闘するメンバー達。
納期まであと1日のとこで、体力的に限界を迎えつつある中、徹夜を覚悟した時に上司からの一言。
「君もいつか戦士になる日が来るから」
「今日は帰っておきなさい!」
「今日は帰っておきなさい!」
じわりとしながら先に帰らせてもらう主人公(でも終電)。
いい上司ですね・・・。「そんなにいい現場ばかりじゃないよ!」という声も聞こえてきそうですが(;´∀`)
もちろん残業なんて無いに越したことはないですし、別に戦士になりたくて仕事してるわけでもないでしょうが、なんとも暖かいエピソードではないでしょうか。
本書の構成
メインとなるエピソードがあり、合間にショートストーリーや4コママンガが入ります。
SEの生態が面白く描かれていて、サクサク読めます。
読んでいくと、SEあるあるがたくさん出てきます。
- サーバー室で凍えそうになりながら作業
- 退職者の机から出てくる大量の薬
- 朝眠く、だんだん頭が冴えてきて夜に絶好調→残業してループ
- 「一晩置くとプログラムが動くようになるらしい」という業界の言い伝え
などなど。関係者ならニヤリとすること受け合いです。
居残りで残業中にほろり
一番印象的だったのは、社内にただ一人残って残業しているときに、ふと「何やってるんだろう・・・」と自問自答してじわっとしてしまうシーン。
ありますね・・・。自分のやりたかったことは、こんなにボロボロになりながらじゃないとできないことだったのか。
でも苦労して作ったアプリやシステムが動いて、使っている人に喜んでもらえたときの充実感を知ると、頑張ったかいはあったな~と思えてくるのです。
SEを続けていくために必要なたった一つのこと
あとがきにある一文がまさにその通りなので引用します。
SEという職業は結局のところ、新しい技術を常に学び続けることができるかどうか、ということが一番重要なのだと私は思います。
向上心と好奇心を持ち続けることに、文系も理系も関係無いですよね。
この業界、とても進歩が早いです。ついていくためには、常に勉強しないといけません。
勉強して理解する事が楽しいと思えるかどうか、これがSEを続けていくために大切だと思っています。
SEという職業はブラックと言われることも多いと思いますが、世の中への貢献という意味ではとても重要な職業だと思います。
文系でもやる気のある方はぜひチャレンジして欲しいと思います。
でも体を壊してまでやる必要はありません。自分のようにやりすぎてうつ病になってしまわないよう、心のケアは十分行って欲しいと思います。
Excelスクショ問題の記事でも書きましたが、合わない仕事を無理に続けたら人間壊れてしまいます。誰かがやらなければいけない仕事ですが、それがあなたである必要はありません。
今まさに就職活動中でSEを目指している人には、本書は割とリアルな実態が描かれているので参考になると思います。手に取ってみてはいかがでしょうか。
SEとしてバリバリ働いている方にも、あるある話が多くて楽しめると思います。
それではみなさまよきガジェットライフを(´∀`)ノ