猫と一緒にガジェットライフ♪ムチャです。
先日Twitterで盛り上がっていた「#PC回顧録」ですが、新たなネタが投入されたのでもう少しおっさんホイホイしてみます(;´∀`)
お題:Netscapeの「新着情報」などのボタンの動作は?
ネタはまたちょまど氏のこのツイート。
このブラウザのメニューの— ちょまど@プログラマ兼マンガ家 (@chomado) 2016年3月5日
・新着情報
・オススメ
・ハンドブック(ブラウザの使い方?)
・ネット検索(←今の検索と一緒?)
・ネットディレクトリ
・ソフトウェア
って、それぞれ何ですか??#PC回顧録 https://t.co/0sZIVGnMO2
元のツイートはAkikawaさんのこちら。
1997年3月13日にWindows95でネットサーフィン(死語)してるスクリーンキャプチャを見つけた。ネットスケープナビゲータとかインターQとか懐かしい。マクロスデジタルミッションVF-Xの発売前? #PC回顧録 pic.twitter.com/H5Lpnfz5p0— AkiKawa (@AkiKawa2013) 2016年3月5日
URLの下に「新着情報」「おすすめ」といったボタンがあります。
バージョンは多分3かそれ以前だと思います。4からはインタフェースが少し変わったので。
自分も使ったことあると思うのですが、思い出せません。
手元にある道具で環境が作れそうだったので、仮想環境にWindows95をインストールしてNetscapeを起動して確認してみることにしました。
用意したもの
Windows95のCD。「With USB Support」とあるので、「OSR2」と呼ばれるバージョンの物です。
最初のWindows95はUSBをサポートしておらず(というか存在してなかった)、このバージョンからサポートされるようになりました。
「OSR」は「OEM Service Release」の略で、マイクロソフトのライセンス的には買ったPC以外にインストールしてはいけなかった気がしますが・・・今回は確認するだけで運用はしないのでということで(;´∀`)
USBのフロッピーディスクドライブです。
なんとなく捨てずに取ってありました。
バッファロー製。
USBサポートしてないんじゃないのかよ!と思われるでしょうが、BIOSがエミュレーションしてくれるので大丈夫です。
何枚か残っていたセットアップ起動ディスク。
果たして読めるのか・・・。
いざインストール
1. VMwareのインストールと仮想マシンの作成
公式サイトからVMware Workstation Playerをダウンロードしてインストールします。
仮想マシンは「後でOSをインストール」を指定して、ゲストOSはWindows95を選択します。
ディスクは2GBにします。OSR2からFAT32をサポートしたのでそれ以上もいけるのですが、起動すればよいのでFATの上限で。
メモリは適当に64MB、プロセッサは1(Windows9xはマルチCPUをサポートしてません)。
あとはフロッピードライブを追加しておきます。
2.起動ディスクで起動してみる
まず問題は、Windows95のCDはCDブートに対応していません。
起動ディスクで起動するMS-DOS環境は、そのままではCD-ROMドライブを認識しないので、認識させてやる必要があります。
Windows98で作った起動ディスクは認識してくれるんですけどね(その代わり2枚になった)。
フロッピードライブを繋いだらWindows10でも認識しました。
起動ディスクのラベルには「CD-ROMセットアップ起動ディスク」と書かれているのでそのままいけるかなと思って仮想マシンを起動するのですが、フロッピードライブを認識してくれません。
仕方が無いのでディスクイメージを作ってそちらを使う事に。
ググってRawWriteというソフトを作って吸い出しを試みます。
すると1枚は読み出しに失敗してしまいました。フロッピーディスクはそれほど強くありません。データがおかしくなってしまったのでしょう。
もう一枚は吸い出せたので、イメージファイルをVMwareで指定して起動してみました。
レッツノートCF-S21専用だった/(^o^)\
あとは手書きラベルのWindows95の起動ディスクしかありません。
もう一枚は吸い出せたので、イメージファイルをVMwareで指定して起動してみました。
レッツノートCF-S21専用だった/(^o^)\
あとは手書きラベルのWindows95の起動ディスクしかありません。
3.起動ディスクでCD-ROMドライブを認識させる
普通に起動するとCD-ROMドライブを認識してくれません。
CD-ROMドライバは起動ディスクを漁ったら「OAKCDROM.SYS」というファイルが入っていました。
ドライバの組み込みはCONFIG.SYSを修正します。システムファイルなのでエクスプローラのオプションを変更する必要があります。
以下を追加します。
DEVICE=A:\OAKCDROM.SYS /D:MSCD000 /Q
そしてautoexec.batというファイルを作成して、以下の内容を記述します。
ついでにディスクキャッシュのドライバ「SMARTDRV.SYS」もCONFIG.SYS組み込んでやります。起動ディスクに入っているのに組み込まれていません。これやらないとすごく遅かった記憶が・・・。
オプションとか忘れたので、ググって以下のようにCONFIG.SYSに追記しました。
ファイルを修正したフロッピーディスクのイメージを作って起動すると、無事CD-ROMドライブを認識してくれました。
起動ディスクに入っているFDISKというプログラムを使います。
実行するとウィザードが出てくるので指示に従って操作していきます。
「大容量ディスクのサポート」というのは、大昔のパソコンはハードディスクの認識に512MBの壁があったのです。
MS-DOS領域を作成します。
パーティションは基本と拡張とあります。というか今はその辺の仕組みも変わったのですけどね(;´∀`)
起動パーティションは基本領域にしてアクティブにしないといけません。
パーティションを作成したらフォーマットします。
FORMAT.EXEがあるので実行してサクッと終わり。
A:\MSCDEX.EXE /D:MSCD000 /M:15 /VMSCDEXというのはCDを認識するためのプログラムとかだったと思います。これも起動ディスクに入っていました。
ついでにディスクキャッシュのドライバ「SMARTDRV.SYS」もCONFIG.SYS組み込んでやります。起動ディスクに入っているのに組み込まれていません。これやらないとすごく遅かった記憶が・・・。
オプションとか忘れたので、ググって以下のようにCONFIG.SYSに追記しました。
DEVICE=a:\SMARTDRV.SYS 8192 8192
ファイルを修正したフロッピーディスクのイメージを作って起動すると、無事CD-ROMドライブを認識してくれました。
4.パーティション作成とフォーマット
VMwareで用意したハードディスクは何も作られていない状態なので、パーティションの作成をする必要があります。起動ディスクに入っているFDISKというプログラムを使います。
実行するとウィザードが出てくるので指示に従って操作していきます。
「大容量ディスクのサポート」というのは、大昔のパソコンはハードディスクの認識に512MBの壁があったのです。
MS-DOS領域を作成します。
パーティションは基本と拡張とあります。というか今はその辺の仕組みも変わったのですけどね(;´∀`)
起動パーティションは基本領域にしてアクティブにしないといけません。
パーティションを作成したらフォーマットします。
FORMAT.EXEがあるので実行してサクッと終わり。
5.Windows95のインストール
d:\setup.exeと打ち込めば、CDを読み込んでセットアップが始まりました。
そしていよいよ起動。
無事起動しました。
セットアップ中CDドライブが見つからなくなり、いくつかドライバのインストールをすっ飛ばしたらネットワークインタフェースがきちんと認識しなかったので、デバイスマネージャからドライバを入れ直しました(;´∀`)
6.Netscapeのインストール
当然ながらNetscapeはもう配布されていません。
まあでも探せば置いてあるところがあるものですね。
ただし今使っているPCには絶対に入れてはいけません。
サポートが終了しているので危険です。
そして起動したのがこちら。
ボタンは全て「home.netscape.com」へのリンクになっていました。
存在しないホストなのでDNSエラーになります。
Googleを表示しようとしたらスクリプトエラー連発で怒られました(;´∀`)
Yahooを開くと盛大に文字化け。
当時まだUnicodeが存在していないので、エンコード指定のリストにありません。
おしまいのひとこと
というわけで20年前にタイムスリップしてみました。
もうフロッピーディスクを使う事はないのでしょうが、記念にドライブは保存しておこうと思います。OSのインストールメディアも。鍋敷きにしかなりませんけどね(;´∀`)
これから20年後、パソコンやネットワークを取り巻く環境はどうなっているのでしょうね・・・想像もつきません。
それではみなさまよきガジェットライフを(´∀`)ノ