猫と一緒にガジェットライフ♪ムチャです。
ポータブックを買ってしまったのですっかり出番がなくなってしまったのですが・・・。
こちらもかな~り前に買っていて温めてしまったので今さらレビューを書きます。
なかなか使える子ですよ。
Chromebookとは
Chromebookをご存じない方に簡単に説明しますと・・・。Googleが提供している「Chrome OS」がインストールされたパソコンです。
Chrome OSはLinuxをベースとしていますが、基本的にアプリケーションはChromeブラウザしか使えないようになっています。
日本語入力は「Google日本語入力」が搭載されているので全く問題無く行えます。辞書のインポートも可能です。
利用時はGoogleアカウントを指定してログインします。
(監視対象ユーザーというのを作成してGoogleアカウントなしにログインすることはできます)
普段PCでChromeブラウザにGoogleアカウントでログインしている場合、自動的にブックマークや拡張機能、設定が同期されます。
Chromeブラウザ用の拡張機能はほぼそのまま利用する事ができます。
簡単なファイルマネージャやメディア再生のプログラムは最初から搭載されていますが、基本的にはブラウザでできる事しかできません。
しかしOfficeはGoogleドキュメント・スプレッドシート・スライドがありますし、ビデオチャットもハングアウトがあります。大抵の用途であれば事足りるようになっています。
Chromeブラウザと同じくOS自体が自動アップデートされ、機能を絞ってセキュリティを高めているため、ウィルス対策が不要をうたっています。
要求スペックが低く、大抵の製品は低価格で売られています。
と言っても最近はWindowsPCも低スペックなタブレットや2in1のモデルが3万前後で売られているので、価格面での優位性はそれほどありません。
が、同価格帯のWindowsPCよりは動作は快適と思います。
開封の儀
ASUS Chromebook C300MA
実は2台買っておりまして(;´∀`)
当時急遽PCが必要になったのですが、それほど性能は求めて無く予算もそれほど無かったので、ASUSのC300MAをゲットしました。13インチのモデルです。
現在は手放しています。
蓋を開けるといきなりお目見え。
天板はシンプルにASUSとChromeのロゴ。
付属のアダプタはなかなかコンパクトでした。
一般的なノートPC用のものとは異なり、アダプタ単体のみです。
13インチなのでキーボードはゆったりしていて良いです。
打ち心地はまずまず。
インタフェースはHDMI、USB、SDカード、イヤフォンジャックがあります。
SDカードはフルサイズで飛び出しはありませんでした(確か)。
反対側は何もなし。
底面はネジがいっぱい(;´∀`)
電源ポートどこだったかな・・・もう手元に無いので分からず・・・。
acer Chromebook 11(CB3-111-H14M)
その後事情によりPCが必要なくなり、そうすると13インチは大きいな~と思い始めたので、C300MAを売って11インチのacerのモデルに買い換えました。
蓋を開けるとマニュアル類がいくつか。
アダプタC300MAよりは大きく、電源側が3ピンのコネクタなのが残念。
ケーブルも太いです。
天板はやはりacerとChromeのロゴ。
右側面。USBとイヤフォンジャックがあります。
背面にHDMIコネクタと電源ポートがあります。
SDカードは通常サイズですが、ポータブックと同じようにはみ出ます。
MacBook用の背の低いmicroSDカードアダプタを使うのが良いです。
起動からログインまで
ログイン画面出るまで7秒ほどです。
Windowsも8くらいから起動がものすごく速くなったので、驚くほど早いというわけではありません。
以前使っていたVAIO Zは5秒くらいだったと思います。
ちなみにポータブックだと27秒でした。
初回ログイン時はメールアドレスとパスワード、2段階認証を有効にしている場合は2段階認証が必要です。
C300MAの初回ログイン時、USBキーを使った2段階認証が失敗しました。ただしこれはOSのバージョンが古かったのが原因のようで、acerの方だと最初から可能でした。
ログインが完了するとアイコンを設定します。
以後はアイコンを選択してパスワードを入れるだけでログインできます。
初回はちょっとしたチュートリアルが。
写真ではランチャーとなっていますが、今のバージョンだと虫眼鏡アイコンになっています。
キーボードにも虫眼鏡アイコンのキーがあって、押すと検索ボックスと最近使ったアプリ+ランチャーのウインドウが開きます。
右下のステータストレイには時計、無線LANの状態、バッテリー、日本語入力の状態が表示されています。クリックすると設定メニューが出てきます。
初回のみ、Chromeの設定やブックマーク、拡張機能のダウンロードで少し時間かかりますが、各種情報は内部のストレージに保存されるので2回目以降は差分のみの同期になります。
使用感
PCでChromeを使っているのとほとんど変わりません。ウインドウは自由にサイズを変更できます。
スペックはCPUがCeleronN2840(acer)/2830(ASUS)、メモリ4GB、ストレージ16GBです。CPUはBayTrail-Mの2コア2スレッド、最大2.16GHzで、N2840の方が若干グラフィックの最大周波数が違うのみです。
さすがにスペックが低いので、快適かというとうーん難しいところ。
ログインして最初にブラウザを起動するまでは重い感じですが、起動してしまえばあとはそれほどひどくはないかなという印象です。
ポータブックでタブいっぱい開くよりは軽いです。
日本語入力もGoogle日本語入力なので不都合はありません。辞書の同期ができれば完璧なのですが、実装は見送られたのですよね・・・。
とはいえ、PC上で辞書ファイルをエクスポートしてGoogleドライブに置き、Chromebookでインポートすれば大丈夫です。
ATOKから辞書を移すには、PC上で一旦Google日本語入力で取り込んでからエクスポートしたものをChromebookでインポートするといけます。
(ATOKの辞書ユーティリティーから「単語・用例の一覧出力」でテキストファイルに出力した後、Google日本語入力で辞書にインポートしたあとに再度エクスポートし、Chromebookでインポートする)
拡張機能がいろいろあるので、それらを使うとさらに使い勝手は向上します。後ほどご紹介します。
ストレージは16GBと少ないですが、2年間Googleドライブを100GBまで使える権利が付いてくるのでよほどのことが無ければ十分でしょう。
マニュアルに書いてあるURLにアクセスして有効化すると付与されますが、2台目のChromebookでアクセスしても継ぎ足しはできませんでした。
キーボードはいくつかのキーがChromebook専用キーとなっています。
CapsLockの位置が虫眼鏡アイコンのキーになっており、押すと検索のウインドウが出てきます。アプリのランチャーにもなっています。
またショートカットキーもいろいろ定義されており、[ctrl]+[alt]+[?]で一覧が出てきます。最上段はファンクションキーではなく、代わりに色々な機能が割り当てられてます。
Bluetoothマウスは普通に利用する事ができます。ブラウザの行く、戻るキーが付いている場合はちゃんと機能します。
バッテリーの持ちはまた耐久テストをしたことが無いのですが、減り具合からするとカタログスペック通りには持つ感じです。
総じて感じるのは、普段からChromeとGoogleのサービスを利用している方なら、ほぼPC代わりに使うことができると思います。
ログインだけでPCと同じ環境ができあがるのは手軽で良いです。
ただし、先にも書いたように、WindowsPCでも同等スペックであれば2万円後半~3万円半ばと価格がかなり下がっています。Chromebookとあまり変わらないレベルなので、あえてChromebookを選ぶ理由が無いというのも事実。
元々は企業や教育機関向けで管理ツールなども合わせて提供されているものですし、Googleからも日本ではあまり積極的に売りたい感じがしてこないのが残念なところ。
ディスプレイサイズはどちらの機種も1366×768ピクセルで、そのままだと縦が狭く感じます。
デスクトップ上で二本指クリック(右クリックに相当)すると「シェルフの位置」という項目があります。
これでシェルフを両サイドに持っていくといい感じになります。
SDカードに入れたMP3やflacファイルは、ファイルマネージャから内蔵のオーディオプレイヤーで再生することができます。
プレイリストも使えずアルバムアートも表示できませんが、ハイレゾのflacも再生できるのは驚きです。
まあ基本はGoogle Musicで聞くのがよいでしょう。
入れておくと便利なChromeアプリ
Chromeの拡張機能はブラウザにくっついて使うもの、WEBサービスへの単なるショートカット、単体として動くChromeアプリといったものがあります。ここでは、Chromeアプリにしぼってご紹介します。
拡張機能自体の特集はいずれ・・・。
Chromebook専用でPC上では導入できないものもありますのでご注意下さい。
Evernote
EvernoteはWEB版もありますが、これはオフラインでも使えるChromeアプリです。同期しておけばオフラインでもノートを見ることができます。
File System for Dropbox/OneDrive
組み込みのファイルマネージャに対してDropboxとOneDriveへのアクセスを追加する拡張機能です。Googleドライブは標準で組み込まれているので最初から使えます。
Gestures for Google Chrome™
マウスの右クリック→ドラッグのジェスチャーに機能を割り当てることができる拡張機能です。Bluetoothマウスを使えるとはいえ、たくさんのボタンがあるマウスは専用ソフトが必要となりますが、Chromebook用のソフトを提供しているメーカーはまずありません。
(進む・戻るボタンは何も入れなくても機能します。)
この拡張機能、以前は入れていたのですが、PC版で暴走するときがあって今は無効にしています(;´∀`)
Google Keep
Googleの提供するメモアプリです。スマホ版もあって同期されるので、普通のメモはもちろん、チェックボックス付きのリスト、写真や音声も記録できます。
ブラウザなどからURLを共有して後で見るための記録にも使えます。
LINE
おなじみLINEのChromeアプリ版です。音声通話やKeepは利用できませんが、メッセージのやりとりは可能です。
Marxico
Markdownのリアルタイムプレビューができるエディタです。Evernoteと連携してノートに保存することができます。
Writebox
ブラウザ上に表示されますがオフラインで動きます。
入力を始めるとメニューも消えて入力に集中できます。
なにげにMarkdownに対応していて、プレビューボタンを押すとプレビューが見られます。
Dropbox、Googleドライブ、OneDrive、Boxに対応しています。
Text
シンタックスハイライトもできるようです。
MindMup Desktop
ローカルディスク上に様々な形式で保存できます。
WEBサービスも有り。
Google Wallpaper Art
壁紙を適当に変えてくれるアプリ。特にお気に入りの画像がないときはこれで。
3pm-player
小さなウインドウが開くMP3プレイヤーです。残念ながらflacには対応してない模様。
Winampそっくりな外見に変更することもできます。
Secure Shell
ポモドーロ
少し前にtoggl(行動ログを取るWEBサービス)の拡張機能がポモドーロタイマーを実装したので、すでに利用している方はそちらの方が便利かもしれません。
おしまいのひとこと
Googleの各種サービスをChromeメインで利用している方ならば、安いWindowsPCを買うよりChromebookの方が快適に使えると思います。逆にGoogleのサービスを全く使ってない方にはほとんどメリットが無いでしょう。
もう一歩、ポータブックのようにUSBから充電できるととても便利になるのですが、このところChromebookの新モデルのニュースは無いのでちょっと寂しいです。
今買うならASUS Chromebook flipが良いと思います。
10インチとコンパクトで、解像度が1280×800?と低めですが約890gと軽量です。
残念ながら個人向けにはメモリ2GBのモデルしかないのですが、ChromeOSなら十分でしょう。
売れました!ありがとうございました。
それではみなさまよきガジェットライフを(´∀`)ノ