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うつ病SE(41)の転職活動記

2017年8月13日日曜日

うつ病

t f B! P L C
(イメージ:転職迷子)

猫と一緒にガジェットライフ♪ムチャです。

2016年10月から2017年5月まで、ずっと転職活動をしていました。
40越えた年齢と、うつ病をオープンにしての活動は困難を極めました。
応援してくださった皆様へのお礼と、今後転職活動をする方への参考として利用したサービスや振り返りをまとめておきたいと思います。





1.中の人のスペック

  • 年齢:41歳
  • 性別:男
  • 職歴:ネットワークエンジニア2年、システムエンジニア13年くらい、金融系のシステムがほとんど
  • スキル:Javaメイン、RubyやScala少し、大学院時代にC/C++・OpenGLなど、SQL(PL/SQLも少し)、AIX・Linux系でのオペレーションなど
  • 資格:ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、OCJ-P SE7 Gold、Oracle Master Silver 11g、LPICレベル2、などなど
うつ病による休職2回。前の会社には2年弱勤務(2015年8月~2017年5月)。
資格は休職中にブランクを埋めようと思い、回復してきたころにいろいろ取得しました。


2.転職を思い立った理由

二つあります。

1つは「個人的な事情によりお金が必要になったため」です。
前の会社はうつ病による2回目の休職からの復帰だったため、金額よりもうつ病をオープンで雇ってくれることを優先しました。次に勤務地が近いというのを条件にしました。

その結果、年収は過去の最高額より100万くらい下がりましたが、生活には問題はありませんでした。
その後事情が変わり、どうしてもお金が必要になったため転職を決意しました。


2つ目の理由は「うつ病をオープンにして働きたかった」です。
上で書いたように前の会社はオープンで雇ってくれたものの、入った後に「今はメンバーはみんな外に出てもらってる」と言われ、以前から取引のあるという派遣会社を通じて現場に出ることになりました。その際に「うつ病は伏せておいて欲しい」と言われ、別の病気として伝わることになりました。ハロワの求人票には派遣のことなどは書いていなかったのですが、小さい会社なのでとのことで仕方ないとその時は思いました。

フルタイムで働けるくらいには回復していたので、それで問題があるわけではありませんでした。でも現場では嘘をついたまま何食わぬ顔で働いていることに不満はありました。

最初のうちは社長が現場近くに来てランチなどで状況を聞いてくれたりしたのですが、その「事情」のため2015年12月に東京の西の方から千葉に引っ越してからは、遠くなったこともあるのでしょうが一度も顔を合わせることがありませんでした。
これでは単なる駒でしかありません。その辺の不信感も転職に至った理由です。


理由は二つありますが、お金の方が重要で、うつ病オープンはそれほど重視しないという感じで臨みました。


3.結果

先に結果を書きます。
  • 応募件数:500件以上
  • 内定:4社
でした。応募が「件」なのは、後述しますが求人の紹介会社で1つの企業が業種などが多少異なる複数の求人を出していたりして、それらも全て応募していたので社数としては多少かぶっています。

内定は4社出ましたが、全て辞退しました。
紹介会社の話によれば、だいたい10件応募して1件内定出るかでないかという割合だそうで、まあその通りなのかなという感じでした。

1社目は希望年収が届かず、転職する意味があまりなかったため辞退。

2社目は提示額は希望を上回ったものの、その内訳が
基本給+各種手当て+みなし残業40h+残業15h+月1の休日出勤=xxx万円(ドヤァ)
みたいな感じで。
みなし40hはまあ目をつむるとしても、さらに残業と休日出勤を前提にしてくることに大きな不信感を覚え、辞退しました。そんなウォーズマン理論みたいなの出されてもね・・・。

3社目はハロワの障がい者求人で応募しました。提示額は希望を上回ったものの、みなし残業と資格手当(満額付いてた)を除いたら前の会社より低い額でした。
その辺のことと、今後ののびしろについて話したところ、「これ以上の額を望むなら管理職か、現在試験運用中のスペシャリスト職に就くしか無いが、無理でしょう?」というようなことを言われました。
無理というのはうつ病持ち、障がい者雇用では無理というような感じでした。
なるほど、この会社は障がい者雇用をしているが、扱いはそういうことなんだなと理解しました。

4社目は特に問題とかは無かったのですが、条件の提示に時間がかかってしまい、別の話の方を進めるしかなくなってしまったため辞退しました。
常駐予定の会社でトラブルがあり、調整がストップしているとのことでした。(ちょうどその頃Wanna Cryが流行っていたのでそれかもしれません。

結局、面接を受けた会社の中で「病気のことがあるので正社員は難しいが、フリーランスとしてなら受け入れできる」とお話しをいただいた会社にお世話になることにしました。
年収は上がりましたが、国民健康保険だし厚生年金はないし雇用保険も無し、これまでと同じ「客先常駐SE」です。
将来の不安はありますが、大事なのは今なのでしばらくはフリーでがんばるつもりです。


4.敗因

面接が下手というのもあるでしょうが、以下全てが揃っているのが問題だったと思います。
  • うつ病で2回休職している
  • 年齢の割にマネジメント経験が浅い
  • 前職から大幅な年収アップ
  • 単純に経験不足、スキル不足、アピール下手

うつ病は今後もまだなるんじゃ無いかという懸念。
前の会社で2年近く勤めて特に休みがちだったりすることもなく、そもそもの原因もプライベートが主で仕事の負荷ではなく今は解決しているので大丈夫と伝えているのですが、通院して薬は飲んでいるのでまあ理解はされなかったと思います。

マネジメント経験は浅いし希望もしていないので、年齢・希望年収からすると厳しい。

希望年収は過去実際にもらっていた額なので突拍子もない額ではないと思うのですが、あくまで前職との差の方を見られるようなのと、昨今の状況もあるからかどこもしぶい反応でした。

これまでの現場では技術面をそれなりに評価されていてそこをアピールはしたのですが、所詮社内システムで特に目を引くような技術を使っている訳でも無く、個人的にもコード書いて公開したりサービスやアプリを作ったりしていたわけではないので、弱かったと思います。

ここまで苦戦するとは思わず、退職は5月末で決まっていたのでかなり焦りました。
4月は13件面接を入れ、最終週は毎日面接でほんとにしんどかったです(´Д`;)ヾ


5.活動内容

ここからは、これから転職活動をされる方の参考になればと思い、残しておきます。

(1)総合転職サイト

まず最初に「エン ミドルの転職」に登録しました。
なぜエンジャパンにしたかというと、「縁ゆかり」ちゃんがかわいかったからとそれだけなのですがw、これは失敗でした。

掲載されている求人は、エンジャパンだけでなく様々な紹介会社(転職エージェント)が担当になっています。エンジャパンも「エンエージェント」というサービスを行っており、そこが担当の案件もあるのですが、数はそれほど多くないように思いました。

なので気にせずエントリーしているといろんなエージェントから「まずはお会いして面談を」と声がかかります。それぞれで調整しないとならなくなり、手が回らなくなります。最初からいくつかのエージェントに直接登録した方が良かったです。

(2)転職エージェント

それで声をかけてきたエージェントのなかから早い順に以下の会社と面談をして登録をしました。(※上2つはアフィリエイトです
真っ先に声をかけてきたのがギークリーで、次にワークポートでした。
どちらもすぐに面談を設定し、案件数、エントリー専用サイト、担当の方との密な連係が良かったです。

アフィリエイトなのでここから登録してもらえるととても嬉しいですが、この2社はいろんなところで広告を打っていたりして、例えば楽天のクーポンサイト「楽天RaCoupon」で面談後1万ポイントとかもらえるというのを見つけたので、探してみるとお得だと思います。(後で見つけてがっくりと膝を落としましたil|li_| ̄|○il|li)

ギークリー、ワークポートは面談した上で自分用のページが用意され、エントリーなどもそこから行う方式でした。特にワークポートの方は面談は土曜日、遅めの時間でも連絡してきたりかなりアクティブで、いつ休んでんの?という感じでした(;´∀`)

2社でかなりの数を受けた後、当てにしていた1社がダメになってしまったため、焦ってリクルートキャリアに登録しました。さすがというか、案件数はかなり多くて受けてない会社もたくさんありました。こちらも面談の後、専用ページからエントリーができました。

3社ともサービスは全て無料です。かなり手厚いサポートが受けられるので、よほど入社後に報酬が支払われてるのでしょう。
普通の人なら問題無いと思いますが、自分はうつ病という爆弾を抱えているので、企業も慎重にならざるを得なかったという見方もできるかなと・・・。

他にも数社コンタクト取ったのですが、面談無しで専用ページも無しなとこは「エントリー受け付けました~、ダメでした~」で終わり、電話面談したところもここまでのサポートは無かったので、エージェントに頼るなら上記3社が良いのではと思いました。


(3)スキルランク制、ドラフト制


また、並行して以前から登録していた以下サイトでも活動を進めました。(アフィではないです)
paizaはプログラミング問題を解いてランク(E~A、S)を上げると、企業が提示しているランク以上ならば書類選考無し・私服可のカジュアル面談に応募できます。条件はランクだけで、全く何も見てないかは分からないのですが、自分が応募したのは全て面接受けられました。

ランクはAは取れましたが、Sは難しかったです。Aまでは問題をよく読んで正しく実装していれば何とかなるのですが、Sはさらに実行時間(確か5秒まで)やメモリ使用量を意識して書かないとクリアできません。一発勝負でテストケースも見られませんし、Sは制限時間6時間ですが2時間を越えると点数が下がっていくので2時間が勝負です。

面談の内容は企業によって様々で、一般的な面接のように職務経歴書を元に進めるとこや、技術面の話をしながら質疑応答して終わりというとこもありました。
解いた問題と解答の一部が渡っているはずなのですが、あまり問題については聞かれませんでした。

いきなり面接まで行けるのは楽な反面、特に提示額が高いところは過去の経歴とかより「今何ができるか」を問われることが多く、何かしらWEBサービスやスマホアプリを作っているとか、GitHubで精力的にコードを公開しているとかじゃないと厳しそうでした。
年収1000万のところを受けたときはけちょんけちょんにやられました(;´∀`)

CodeIQも問題を解いてランクがつくのですが、問題数が少なくて本格的な転職活動には向かないように思いました。

転職ドラフトは自分のレジュメを書いてエントリーすると、企業から年収いくらで声がかかるというもの。
レジュメを一通り埋めるとまず審査があって、通らないとエントリーできません。
特に職務経歴の部分はけっこう厳しくて、ただ何をやったかだけではダメで、自分があげた成果や目を引くような取り組みについて書かないと通りませんでした。
3回くらい申請して通ったのですが、入札はありませんでした。
やはりうつ病を前面に出しては厳しかったののかもしれません。


5.アドバイス・・・というか後悔

転職成功!という結果ではないためアドバイスなんておこがましいので、後悔の念という形で書いておきます。

(1)うつ病になるな

まあ当然なのですが(;´∀`)
体を壊してしまった後、生活が完全に元通りになるのはとても難しいです。ぜひみなさんはこうなる前に手を打ってください。自分の場合、睡眠に影響が出る、やたら汗をかく(特に手足)、休日も吐き気が収まらないといった症状が出ました。

勘違いするといけないので。IT業界は言うほどブラックではないと思います。自分のうつは仕事が直接の原因ではないですし、何日も帰れないというプロジェクトはありませんでした。特に最近ではブラック企業に対する風当たりが強くなっていますしね。

とはいえ、本番障害とか急な仕様変更とかどうしても負荷が高まる時があります。そういうときに対応できないと困るというのはあるでしょう。

とにかく体を壊さずに、やばいと思ったら医者や周りの人に相談しましょう。生活が心配かもしれませんが、休職しても傷病手当金というのが最大一年半受け取れます。その辺のことは過去に書いた以下の記事を。



(2)もっとコードを書いてればよかった

特にpaiza経由で受けたベンチャー系はそうだったのですが、職務経歴書はほとんど見られませんでした。資格も「ふーん」という感じでした。
コードをたくさん書いてGitHubにあげて草を生やして(活動履歴みたいのが緑色濃さでわかる)おけば良かったです。

もちろんちゃんとした形にするのがベストなので、別にネタサイトでもいいから何かしらのサービスを立ち上げるとか、スマホアプリをリリースするとかできればいいのですが、そこまでできなければ勉強したことをどんどん公開して行けば良かったと思います。

じゃあ資格なんて意味ないかというとそんなことは全く無くて、多くの企業では評価してくれました。内定出た1社では月給のうち資格手当が最大10万あって、自分はIPAの3つの資格で10万を満たしていました。
ただし、取ったからにはそれなりのスキルを求められるのは間違いないので、有効期限のあるベンダー資格はまだしも、期限のないIPAの情報処理試験についても継続的な勉強はするべきと思います。

インパクトのある実績があれば、転職エージェントに頼らずとも直接エントリーして入社できるでしょう。自分はいくつか応募しましたが全滅でした(;´∀`)



おしまいのひとこと

ほとんどの人には何の参考にもならない転職活動記ですが、ここまで読んでいただいた方はありがとうございました。
とにかく体を壊さないようにして欲しいと思います。

フリーランスのエンジニアですが、一応とある会社と契約して客先常駐しているので、仕事が急に途切れるとかは心配ないです。が、もし自分を高く買って下さる企業様がいらっしゃいましたら声をかけていただけると嬉しいです・・・書類お送りします。

あとはお祝いとかもらえたら嬉しいかなー・・・とか(;´∀`)

それではみなさまよきガジェットライフを(´∀`)ノ


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自己紹介

猫とガジェットが好きなJava屋さんです。うつ病で休職後退職し、1年半の休養後に社会復帰。・・・が、いろいろあって再び退職。さらに1年休職の後に復帰して、なんとかSE続けてます。茶トラのすずと一緒に生活していましたが、2014年9月4日に亡くなって1人に。

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